今年の3月に公開された映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。
メリル・ストリープ主演で、第84回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
社会主義化するかつての英国を救った女性の半生を通して、社会保障の名の下、増税を続けた結果、世界一の国力があっという間に衰退した国家を立て直すことの困難さを、教えてくれる映画でした。
丁度今、『税高くして民滅び、国亡ぶ』(渡部昇一著、WAC)を読んでいましたら、このサッチャー氏の精神を支えた精神について言及されていました。
抜粋ですが、ご紹介させていただきます。
【歴史に残るサッチャー夫人の仕事】
・「一国の栄枯盛衰は歴史の理であるけれども、どう考えてみても税金の高い国が長続きした例を挙げることはできない。」
・「富が国民の手から政府の手に大量に移動すると、その国は必ず衰退はじめる。」
【『自助論』をそのまま実行したサッチャー一家】
・「多少日本人と異なるのは、宗教の力の強さだろう。」
・「サッチャー夫人は、育った家庭の宗教心と価値観を持ち続けて成長した。」
引用、以上。
英国の立て直しに際して、サッチャー氏が首相就任とともに行ったのが、学校教育の立て直しでした。
宗教教育の強化による自助努力の精神の高揚と、各学校の情報公開による切磋琢磨の導入だったことを、この本を読んでいて思い出しました。
日本がかつての英国を教訓として、サッチャー夫人の自助論精神を見習い、坂の上の雲を目指していくことを願ってやみません。