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2012/04/16【日米同盟を強化しつつ、米国依存の防衛体制からの脱却を】

今回の北朝鮮による弾道ミサイル発射に関連して、気になったことがあります。

それは、米軍の動きです。

4月9日の産経新聞(※)にもありますが、前回と前々回の発射時に比べて、米軍の警戒感が薄いのではないかということです。

記事によると、米軍は日米協議でも自国のイージス艦の配置など手の内を明らかにしようとしなかったということです。

これは、普天間基地問題で迷走する日本の民主党政権に対する米国の不信感の表れの一つと見ることができますし、米国は核開発問題に関してはイランについても頭を悩まされているため、北朝鮮に集中できないと見ることもできます。

いずれにせよ、米国は本土を射程に収める大陸間弾道ミサイルの開発に神経をとがらせているため、今回の北朝鮮による発射でもミサイルの性能把握に躍起であり、ミサイル観測艦をデータ収集に最も適した海域展開させることしか眼中にないとも指摘されており、日本の防衛に関しては二の次なのです。

従って、日本にとって日米同盟は現在でも死活的に重要ではありますが、米軍は、一義的にはあくまでも米国民を守るために行動しているという前提を理解すべきです。

そう考えれば、私たち幸福実現党が訴えてきた通り、「自分の国は自分で守る」という気概がいかに大切であるかわかります。

今回の北朝鮮によるミサイル発射も、早期警戒衛星など米軍によってもたらされる情報が無ければ、日本は必要な防衛体制が敷けない状態です。

日米同盟はもちろん維持・強化すべきですが、真に国民の生命・安全・財産を守るためには安全保障を米軍に依存する現状を見直し、日本独自の実効性ある抑止力を整備する必要があります。

日本だけが非武装であれば、世界は平和であるといった主張は幻想であることを理解すべきです。

※:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120409/plc12040923480005-n1.htm