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2012/03/26【経済成長への恐れ?日銀と民主党の背後にあるもの】

低迷していた日経平均株価は、現在上昇基調にあり、3月23日の時点で1万円を超えています。

また、歴史的とされる円高も同じく82円まで円安が進んでいます。

これらの要因は、欧州債務危機の改善や米国の経済環境の改善により、内外の投資家がリスクを取り始め、世界全体でリスクが動いているからとの見方があります。

確かにそういった部分はありますが、こと日本に関しては、はっきり言って、2月14日に日銀総裁が事実上のインフレ目標の導入を発表したからです。

☆今まで、日銀は「デフレ脱却のために金融政策で出来ることは限られている」として、デフレを放置し続けてきました。

日銀がインフレ目標を導入して以来の株価の劇的な回復ぶりを見れば、その考え方が間違っていたことは明らかです。

しかし、この期に及んで日銀の白川総裁からは、インフレを懸念する発言が目立っています。

インフレになり、市場が物価上昇を予想すると名目金利が上がり、その結果、国債が下落し、預金の大半を国債で運用している銀行が大きな損失を被るという考えのようです。

インフレを極度に警戒するあまり、経済成長を否定しており、まさに貧乏神です。

☆同じく民主党政権も貧乏神です。

23日の参議院予算委員会で、岡田副総理は、名目経済成長により税収が増大する可能性は認めつつ、しかしそれらの税収増をあてにして政策判断してはならないと繰り返し、増税の必要性を訴える始末です。

野田首相も、24日の講演で、消費増税関連法案について「政治生命をかけて、命をかけて今国会中に成立させる意気込みだ」と述べています(※)。「命をかけて復興を成し遂げる」や「命をかけて国民の生命を守る」とかであれば理解できますが、「命を かけて増税する」とは、国民を豊かにする気が無いとしか思えません。

☆増税で経済が成長することはありません。あえて言えば経済が成長すれば増税も可能ですが、経済が成長すれば税収が増加するため、増税の必要はありません。

経済成長こそ財政再建への一番の処方箋です。

今回のインフレ目標の効果は、これまで幸福実現党が主張してきた政策の正しさの証左でもあると思います。

私たち幸福実現党はこれからも、日本経済の成長を実現する、さまざま政策を示してまいります。

※:3月24日付日本経済新聞http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819499E0E6E2E3E38DE0E6E2E1E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2