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2011/12/09【日本人が“幸福度が低い”と感じる理由】

先月、ブータン国王夫妻が来日し、多くの方が国王の誠実な人柄に好感を覚えたようです。そのブータンは、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを重視する「国民総幸福量(GNH)」の指標に沿って政策を行っており、「世界一幸せな国」と呼ばれています。

12月6日、日本の内閣府もブータンのGNHを政策に生かしたいと、国民の豊かさを測る新しい「幸福度指標」の試案を発表しました(※)。「幸福度指標」では、「経済社会状況」「心身の健康」「(族や社会との)関係性」の3つを指標の大枠とし、細かく132の指標を数値化し、幸福の物差しとしたいとのことです。指標の中には、「いじめの認知件数」「孤独死への不安」「ひきこもり」「放射線量への不安など水質、大気の質」などネガティブな項目がかなりあり、今後これらの指標がどのような効果をもたらすか注目です。

今までの各種調査結果で、日本は世界から豊かで幸福な国とみられている一方で、日本国民自身は他国に比べて「幸福ではない」と感じているようです。例えば、日本の「人間開発指数(2010年)」は11位、「地球幸福度指数(2007年)」は75位、「国民総幸福度(2006年)」は90位などといった順位です。

では、なぜ日本人の「幸福度」は諸外国に比べて低いのでしょうか。一つは、日本人は悪い国民だとする戦後の自虐史観による教育の影響で、日本人が自虐的になったことではないでしょうか。二つ目は、宗教を公教育から排除したことにより「人の幸福とは何か」を教える根本的なもの欠如してしまったことではないでしょうか。

幸福実現党が掲げる教育政策の中に、「歴史教育の充実」と「徳育の充実」があります。「歴史教育の充実」では、正しい歴史認識に基づく教科書を採択するとともに、自虐史観を払拭し、日本の歴史に誇りと自信が持てることを目指します。「徳育の充実」では、道徳教育、宗教教育を充実し、優れた人格を育てることを目指します。具体的には、世界3大宗教については概略を学ぶべきですし、歴史の偉人教育を積極的に取り入れるべきと考えます。特に二宮尊徳(金次郎)の勤勉の精神、日本発の資本主義の精神を子供たちに教えるべきです。

今の日本は、世界に冠たる技術力、経済力を持ちながら、「自信」が持てない状態です。外国の顔色をうかがってばかりいるような考えを払しょくして、日本が世界の良きリーダーとなる気概を持つべきだと考えます。

※:12月6日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111205-OYT1T00457.htm