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2011/11/25【世界2位の軍事大国にODAの必要無し】

11月22日午前から23日未明にかけて、中国海軍の情報収集艦やミサイル駆逐艦など6隻が、沖縄本島と宮古島の間の海域を通過し、太平洋に向かって航行しました。

中国軍はこうした威嚇行動を常態化し、外洋進出を積極的に進めています。

今回の中国海軍の行動は、12月の野田首相の訪中に向けた調整のため北京を訪れている玄葉外相と温家宝首相らとの会談の直前に行われています。

毎回、日本の首相らが訪中する前後に、中国は必ずといっていいほど軍事的・外交的圧力をかけてきていますが、今回も同様です(一部では、軍部を完全には掌握しきれていない胡錦濤政権を、次期国家主席の習近平氏が、軍部とのつながりが強い江沢民氏と連携して揺さぶりをかけているとの推測もあります)。

いずれにせよ狡猾な中国政府は、野田首相の訪中を機に様々な圧力をかけてくると同時に、中国国内向けにも自国民の自尊心を煽る道具に利用したいと考えていると見られます。

野田首相の訪中の候補に挙がっている「12月13日」は、日本軍が「南京」に入城した日にあたります。

近年、「南京大虐殺」が歴史的に存在しなかった証拠が数々出てきているにもかかわらず、野田首相は謝罪させられ、もしくは後ろめたい気持ちにさせられ、様々な譲歩を迫られるのではないでしょうか。

日本は中国に対して未だにODAを行っています(2008年で終了したのは円借款のみ)。

日本政府は、当初、対中ODAの大幅減額を示唆していましたし、日本の世論も「世界第2位の経済大国である中国対して、もはやODAの必要は無い」と考えています(※:産経新聞http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110624/plc11062407500007-n1.htm)。

こうした流れを阻止すべく、中国政府はあらゆる手段で圧力をかけて、日本からの多額の補償を維持したいと考えています。

世界第2位の軍事予算を擁して年々軍事力を急速に拡大し、周辺諸国と摩擦を生じさせている中国に、ODAは必要ありません。

しかし、民主党政権はあっさりと中国におもねって、私たち国民の血税が中国にまんまと吸い取られていきます。

政治家は、「事実に基づいた正しい歴史認識」と、それを武器にして中国に言い返せるだけの気概を持つべきです。