◆アマゾン、日本で電子書籍、年内にも、市場拡大に弾み(日本経済新聞 朝刊 2011/10/20)
今から5年ほど前にロングテールという言葉がはやったことがあります。
ちょっと堅い話になりますが、数学に“べき乗則”というのがあります。
対象が多い統計でグラフに現れてくるカーブのことで、恐竜の尻尾のように右に尾を引く同じ形をしています。
パレートの法則も売れ筋上位20%が全体の80%をカバーするという経験則ですが、実はべき乗則に則っています。
AMAZONのようなネットビジネスはこの残り80%を押さえるという逆転の発想で競争優位を実現しています。
専門店に行かなくても、少数派に分類される書籍が買えるのは便利ですよね。
◆「モバゲー」運営DeNA、横浜球団買収で大筋合意(日本経済新聞 朝刊 2011/10/19)
ソーシャルゲームと呼ばれる分野で覇を競うモバゲーの親会社であるDeNA(ディーエヌエー)が横浜球団を買収すると発表がありました。
実は、球団の赤字を生める親会社の支出は税制上の優遇措置を受けることができて、非課税の損金扱いが可能になります。
考えてみれば安い宣伝広告費です。
ソフトバンクも球団買収で一気に知名度をあげることができたので、孫さんの算盤は黒字のはずです。知名度が高まれば利用者が増えます。
インフラの利用者が増えることで、そのインフラを利用するビジネスが成長することを外部性経済と言います。
高速道路も商圏が広がるなどの形をとって、外部性経済による効果を生み出します。
◆ふだんはやや寂しげな商店街を、どっと繰り出した若い大人たちが(春秋)(日本経済新聞 朝刊 2011/10/20)
宇都宮で始まった“街コン”が全国に広がっているそうです。
シャッター街を嘆いていてもヒトは集まりません。
日下公人氏が商店街の2階を介護施設にして1階に喫茶店やケーキ屋などがあれば、孫を連れた親がやってきて皆喜ぶというアイデアが紹介されていました。
自分の街は自分で守る、行政は規制緩和で後押しをする。発想の転換が繁栄をもたらします、一度自由に考えてみませんか?