【政権内部に強まる日教組色】
市民活動家の首相から、松下政経塾出身の野田首相へ交代したことにより、左翼色が薄まったのではないかとの意見もありますが、実際はそうでもないようです。
野田首相は、強い左翼的な発言で経済界を混乱させている枝野氏を経産相として閣僚に再任させたばかりですが、そもそもの党人事で「日教組のドン」である輿石氏を党運営の要の幹事長に据えています。
その輿石氏の意向を受けて、文部科学政務官と首相補佐官にそれぞれ、日教組出身の神本美恵子、水岡俊一両参院議員を起用する異例の人事を行いました。
中でも神本氏は筋金入りの左翼思想の持ち主です。
同氏は、民主党としては賛成した有事の定義などを定めた「武力攻撃事態対処三法」に反対票を投じましたし、「国と郷土を愛する心」や「宗教に関する一般的な教養」などを盛り込んだ「教育基本法」改正に反対キャンペーンを展開しました。
また、朝鮮学校に対する高校無償化を求める運動を展開し、歴史教科書に「従軍慰安婦」や「強制連行」などを盛り込む運動も展開しています。
更には、「従軍慰安婦」に対する日本政府の謝罪と補償を求める運動を展開しています。
このように、神本氏は歴史的にも議論の分かれている事柄を、あたかも確定した事実のごとく標榜し、日本の教育を歪める強い自虐史観の持ち主です。
本人はこうした考えが、現実が支配する東アジアにおける日本の将来にどのような影響を及ぼすか客観的に判断できていないようです。
日教組は、自虐史観に基づく反日思想が強いばかりでは無く、全国学力テストの廃止を訴えるなど競争を嫌い、新たな教員がどんどん増えたり、外部から教員を入れたりすることを嫌います。
更に教員免許の更新制にも反対しています。
つまり、日教組は、子供たちを盾に自分達が教員の地位の保持を一番に考えます。
このままでは、日本の教育行政が日教組の思想により歪められてしまいます。