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2011/09/05 【「国民に耐乏生活を強いる野田首相」10分1000円の散髪屋に行くことを自慢しているが、SPの人件費を考え考えない当たりが、付加価値が分かっていないことを示している】

「国民に耐乏生活を強いる野田首相」

9月3日に野田首相が、10分1,000円の散髪に行ったことが報じられました(※)。野田首相本人は、庶民的な感覚をアピールしたいという思惑があったのかもしれませんが、本日(9月4日)、行われた大川隆法幸福実現党名誉総裁の講演会で、大川総裁は、野田首相が10分1,000円の散髪に行ったことに関して興味深い2つの指摘をしました。

一つ目は、一国の首相がこういった安価な散髪を行っていることをアピールするということは、国民に対して質素倹約の「耐乏生活」を要請している、ということです。

二つ目は、高い付加価値がわかっていない、ということです。

野田首相は強固な増税論者です。デフレ下の日本では、国民の収入が減り続けています。この状況下で、国民に増税を強いることは、更に国民の収入が減るということであり、国家財政も逼迫しているので、国民の皆さんも「耐乏生活」をして下さいね、ということを暗示しています。また、野田首相は、それなりの価値のものを安く売ることの対局として、高い価値のものを高く売るといった、高付加価値の経済を理解していません。このような野田首相のもとでの経済運営では、日本経済の成長は望めません。
常々指摘していることですが、民主党の財政再建には、景気の回復により税収の自然増といった視点が抜けています。「税収が増えないので増税する」という考えは、企業で言うなら「売り上げが増えないので値上げする」といっているようなものです。「増税しても景気を回復できる」とする経済学ではありえない珍説を唱えた民主党の元首相もいましたが、民主党の歴代政権の経済政策は正しい方向と逆のことばかりやっています。

※:9月3日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110903-OYT1T00597.htm