【首相退陣明言「国民に理解してもらえてない」と八方塞がり…醜態さらすのなら、守るべきは最後のプライド】2011年8月10日 産経より
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110810/plc11081021180021-n1.htm
あの手この手で延命を模索してきた菅直人首相が10日、退陣を明言した。
居座り続けても将来に展望が描けずにいる中で、与野党の執行部が手を握り、寄ってたかって引きずり降ろされる醜態を演じかねない状況となったことが背景にある。
プライドの高い首相にとって、ならば「退陣3条件」実現を政権の成果と掲げて自ら身を退く形を演出した方が、まだ自尊心を守れると判断したようだ。
「私はやるべきことはやってきた。残念ながら、十分国民に理解してもらえていない」
首相は10日の衆院決算行政監視委員会でこう述べた。
その上で「残念とか悔しいという思いは決してない」と言葉を修正したが、未練は隠しようがない。
鳩山由紀夫前首相が昨年6月の退陣表明時に語った「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった」という“捨てゼリフ”を彷彿させる発言でもある。
そもそも首相は現在、四面楚歌を通り越して八方ふさがりとなっている。
内閣支持率は10%台半ばと歴代最低水準にまで落ちた。これだけ民心が離れては、一時、首相がちらつかせた「脱原発解散」カードも封じられたも同然だ。
首相の政治手法を批判しているのは、首相が「仮想敵」とする官僚や経団連ばかりではない。民主党最大の支持団体である連合の古賀伸明会長も、首相に「けじめをつけるのが当然だ」と迫っている。
連立政権のパートナー、国民新党の亀井静香代表にも「首相を守る人が周りからいなくなっている」と指摘される孤立ぶりだ。
それではと首相は、外交に活路を求め、9月の日米首脳会談に意欲を示し、北朝鮮訪問にも色気を見せたが、相手国に調整すら拒否される。死に体の首相に手を差し伸べるほど国際社会は甘くない。
首相は当初、自民党が特例公債法案の成立に協力することはないとみていたフシがある。その場合、混乱の責任を自民党に転嫁してさらなる延命を図るつもりだったようだ。
だが、世界同時株安もあって自民党は法案成立に一気に傾いた。
「経済産業省幹部3人を更迭したり、原子力安全・保安院を経産省が切り離したり、少しは思いを遂げた部分があったのだろう」側近は現在の首相の心境を解説する。
「退陣3条件」がクリアされても辞めなかった場合は、首相は「ペテン師」に続いて「嘘つき」という不名誉な称号を受けることになる。閣僚や民主党幹部のドミノ辞任も想定され、内閣不信任案が再提出されたら確実に可決されるだろう。
いずれもこれ以上ないという赤恥をかくことになる。どうあがいても「万事休す」となったのである。
「国民が首相を信頼していない。そうである以上は何をやっても政治空白。一刻も早く首相の座を降りるべきだ。今のままでは、国民にとって最悪の内閣だ」
首相は平成21年2月、当時の麻生太郎首相をこう追及した。
因果はめぐり、自らこの言葉を実行すべきときが来た。
引用、以上。
菅首相は「十分国民に理解してもらえていない」と述べていますが、国民が菅首相を全く理解できなかったという方が正しいです。
最後まで、自己責任ではなく、他人のせい(国民のせい)にする左翼活動家らしい「悪あがき」と言えます。
これは鳩山前首相が退陣表明時に語った「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった」と同じく、国民への責任転嫁です。
菅首相退陣表明を受けて、被災地の声からも「さっさと辞めていれば法案も早く進んだ。尊敬できない変な総理だった」「この5カ月、国は何もしてくれなかった」「うれしいの一言」「頼りがいがある感じがしなかった。緊急事態を乗り切るだけの力がなかったのではないか」など、突き放した声が数多く聞かれています。⇒http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110810/dst11081021390033-n1.htm
日本の首相のしたことの罪の大きさ・・・誠に残念です。いずれにしても、日本をこれ程までに弱体化させ、辞めた後にも大きな後遺症を残すであろう首相は前代未聞です。
鳩山氏が「戦後、最低の首相」だとするならば、菅氏は「戦後、最悪の首相」として、長らく人びとの記憶に残ることでしょう。
今後、民主党の後継者レースが激しくなることが予想されますが、いずれにしても、鳩山氏や菅氏を首相に押し上げ、支えてきた民主党も同罪であり、民主党は責任をとって下野し、民主党政権を誕生させたマスコミは国民に謝罪すべきです。