中国共産党創立90周年に間に合わせた中国ご自慢の「パクリ新幹線」と「世界最長の橋」の質の問題が噴出しています。
その理由は、以下の記事にあるように、共産党の創立記念日に合わせようと急いだこともありますが、根本原因としては、「安全よりも『世界一』を優先させる」思想や、中国人の職業倫理に問題があります。
マックス・ウェーバーは、近代資本主義をもたらしたのはプロテスタンティズムの「禁欲的職業倫理」であると喝破しましたが、中国人の多くはカネの多寡が何よりも重要で、他人の不幸や迷惑を顧みず、「職業倫理」が確立していないため、手抜き工事などの問題が頻発しています。 ボルトが緩んでいたり、ボルトやガードレールが取りつけられていないまま、橋が開通すること自体、日本では考えられないことです。
また、日本で新幹線が超高速走行でも無事故で運営しているのは、技術力の高さと共に、ボルト一つ一つを点検していく、日本人の日々の緻密な検査と創意工夫の積み重ねの上にあることを中国は全く分かっていません。
日本は職業倫理においては、世界のトップレベルを維持しています。中国のような職業倫理が確立していない国で、新幹線のような超高速鉄道を運用していくことは、大事故に繋がりかねません。
以下、引用。
【“パクリ”新幹線もう故障 電気系統故障で1時間半の立ち往生 落雷の影響か】2011年7月11日 産経
中国国営新華社通信によれば、北京から上海に向かっていた高速鉄道(中国版新幹線)「京滬線」の列車「G151」が10日午後6時10分(日本時間同7時10分)ごろ、山東省内で電気系統の故障のため停車した。激しい落雷の影響によるとみられる。
運転は約1時間半後に再開されたが、午後10時半ごろまで運行遅延が続き、少なくとも11本の後続列車に影響が出た。
6月30日に開業した京滬線で、営業運転中の故障が報じられたのは初めて。
京滬線については、中国鉄道省の元幹部が中国紙に対し、「安全よりも(営業速度など)『世界一』を優先させた設計だった」と暴露し、安全性を疑問視する声も出ていた。
中国の高速鉄道をめぐっては、過去に日独などが技術供与して開発したシステムであるにもかかわらず、中国鉄道省は「すべて中国が自主研究して生み出した」と主張。
中国車両メーカーが米国などでの国際特許の申請手続きを進めている。
同省の王勇平報道官は7日、新華社の取材に、「他国の知的財産権を侵害した事実はなく、中国人は他人の所有物を自分の物だと強弁することはない。他人の指図で申請の権利を放棄することもあり得ない」などと述べている。
その上で同報道官は、「中国の多くの技術基準は日本の新幹線をはるかに上回っている」として、日本の新幹線を支援するため「関連技術を提供したい」とまで話した。
[関連記事]【中国の世界最長の橋が手抜きで早くも問題続出】2011年7月6日 YUCASEEより
先日開通したばかりの全長約42キロメートルの世界最長橋「青島海湾大橋」(中国・青島市)が、ガードレールが所々に抜けており、またボルトが緩い所も見つかっていたことが6日わかった。
中国中央電視台の報道によると、ボルトが緩んでいたり、またいくつか取りつけられていない所があるなど不備が見つかった。夜間走行の際には不可欠となる照明についても不完全なのだという。
中国共産党の創立90周年の前夜である6月30日に開通し、1日あたり1万8000台の車両が通行している。
工事の従事者は取材に対して「取りつける時間が十分になく、オープンまでに間に合わなかった」と答えている。つまり、事実上は未完成だったということになる。
現段階では、そのほかには問題はまだ見つかってはいないものの、文字通りの突貫工事で、何か問題が出てきそうな感もある。
橋の工事を行った、山東高速グループは「配線を調節するために、いくつかは取り除かれた状態になっている。今月か来月までにすべての調節が終わる」としており、特に何の問題もないと考えているようだ。
青島海湾大橋は、青島市の中心街区と黄島を結ぶもので湾内のど真ん中を通る。すべて中国資本と技術によって建設されたのだといい、2006年から建設作業を開始していた。ただ、明らかに共産党の創立記念日に合わせようとの意図がミエミエだ。
引用、以上。