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2011/07/04 【「若い正恩氏、判断ミスも」米軍司令官、北朝鮮を警戒】

【「若い正恩氏、判断ミスも」米軍司令官、北朝鮮を警戒】2011年6月30日 朝日より

次期在韓米軍司令官に指名されたジェームズ・サーマン陸軍総軍司令官は28日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者で三男の正恩氏について「若さと経験不足から判断ミスをする可能性が高まる」との見方を示し、後継作業に絡む新たな挑発行為に強い警戒感を示した。

米上院軍事委員会の指名公聴会への事前提出書面で指摘した。

サーマン氏は金総書記について「軍事行動の損得を慎重にはかりにかけており、戦争に発展しかねない行動は慎重に避けている」と分析した。

一方で、正恩氏については若さに加え、「後継作業のために軍強硬派からの信頼獲得が不可欠」との事情を指摘し、「短期的な将来がより見通しづらくなる」と述べた。

また、北朝鮮が弾道ミサイルを800発以上、核物質についてはプルトニウム型爆弾6個分以上を保有しているとの分析を示し、寧辺のウラン濃縮施設が兵器級の高濃度ウランの供給源になり得るとも指摘した。

引用、以上。

金正恩氏の「若さと経験不足から来る判断ミス」が何を意味しているかというと、即ち、朝鮮戦争の再開戦です。

金正日総書記は「北朝鮮の生存を図ること」を第一義として政治を行い、核開発にも手を付けました。

金正日氏の判断は「軍事行動の損得を慎重にはかりにかけており、戦争に発展しかねない行動は慎重に避けている」と分析がなされているように、戦争になる限度をわきまえ、挑発行為も寸止めで終わっていました。

しかし、息子の金正恩氏は若く、経験も無いので、側近に振り回され、「軍強硬派からの信頼獲得」のために暴走する危険性もあります。

まさに、「短期的な将来がより見通しづらくなっている」状態で、2012年問題の本質もここにあります。

後継体制は金正恩氏と、その叔父夫婦である張成沢氏と金敬姫氏の体制になると見られ、彼らの行動にも注目していく必要があります。