【ミサイル、沖縄・グアムの脅威に=北朝鮮戦力を分析-新在韓米軍司令官】2011年6月29日 時事より
次期在韓米軍司令官に指名されたサーマン陸軍総軍司令官(大将)は28日の上院軍事委員会公聴会で、北朝鮮が800発以上の弾道ミサイルを保有し、沖縄、グアム、アラスカへの攻撃能力を獲得しつつあるとの認識を示した。
サーマン大将は、北朝鮮の通常戦力の脅威は低下し続けているものの、その分を「弾道ミサイルや特殊部隊への投資で補っている」と分析。
「北朝鮮は短・中距離弾道ミサイルの射程と精度を高めるとともに、ミサイル部隊の生存性を強化している」との見解を明らかにした。
さらに、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の研究開発継続や、新型とみられる中距離ミサイル配備の可能性により、米本土西部や沖縄、グアム、アラスカへの脅威になりつつあるとした。
引用、以上。
北朝鮮の通常戦力はとるに足りません。朝鮮戦争が再開戦した場合、普通に戦っていたのではアメリカや韓国に負けてしまいます。
サーマン次期在韓米軍司令官の指摘する通り、北朝鮮の切り札は「核ミサイル」と「特殊部隊」だけで、そこに集中投資しているものと思われます。更に付け加えると「生物化学兵器」も含まれるでしょう。
38度線から韓国の首都ソウルまではあまり距離が離れておらず、北朝鮮は特殊部隊と生物化学兵器によって容易に首都ソウルを壊滅させることが可能だからです。
韓国は、特殊部隊を輸送する航空機を独自開発することにより、抑止力を獲得しようとしていますが、核ミサイルや生物化学兵器が無い限り、完全な抑止力の獲得には至りません。
よって今後、韓国国内に、核ミサイルを開発し、核を保有しようという議論する機運が高まることが予想されます。