【中国空母ワリャーグ、7月進水と報道】2011年6月21日 産経より
21日付の中国系香港紙、商報は、中国遼寧省大連で修復中のウクライナ製空母「ワリャーグ」が中国共産党創建90年記念日の7月1日に進水すると報じた。正式な就役は来年10月1日の予定という。軍消息筋の話として伝えた。
ただ、消息筋は日程について内部で異論もあると指摘し「変更の可能性はある。最終的には最高指導者の決定を待つ必要がある」と話したという。
引用、以上。
ロシア海軍の空母「アドミラル・クズネツォフ」の同型艦であるウクライナの空母「ヴァリャーグ」は、元々航空母艦ではなく、巡洋艦を名乗っており、アメリカの航空母艦よりも高い水準の武装を搭載していました。
これは、ボスポラス海峡、ダーダネルス海峡及びマルマラ海の通航を規定した「モントルー条約(1936年)」の第14条に海峡を同時に通過できる外国海軍兵力は1万5000トン又は9隻以内(黒海沿岸国を除く)とされていたためです。
巡洋艦であるとされていた「ヴァリャーグ」は航空母艦の命とも言うべき艦載機の搭載力を犠牲にして、巡洋艦としての武装を搭載していたのです。
現在、中国で改装されている「ヴァリャーグ」が巡洋艦なみの重武装なのか、それとも艦載機を増やしているのかは現時点では明らかになっていません。
修復中の「ヴァリャーグ」の写真→http://sankei.jp.msn.com/images/news/110621/chn11062119440004-p1.jpg
中国は空母1隻だけでは太平洋に侵出してアメリカ海軍を威嚇することも、南シナ海に進出してベトナムやフィリピンなどの東南アジアの各国を威嚇することは十分にできない可能性があります。
そのため、これから中国が空母を数隻か建造し、太平洋に進出したり、南シナ海に進出して覇権を握ろうとする可能性は十分にあり、日本としても対抗手段として空母建造をただちに始めるべきです。