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2011/06/14 【2012年問題に向け、中国だけでなく、北朝鮮の核ミサイルの脅威に備えていく必要あり】

【韓国国防相「北朝鮮、核実験可能な状態を維持」】2011年6月13日 日経より

韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国防相は13日の国会答弁で、北朝鮮情勢に関連して「核実験とミサイル発射が可能な状態を維持する活動を続けている」と述べ「多様な手段と方法で奇襲挑発に出る可能性が徐々に増している」と強調した。

同時に「(核弾頭の)小型化や軽量化に成功したと判断している」との見方も示した。

金国防相は小型化成功の根拠について「証拠はなく断言できないが、前回核実験(2009年5月)から時間が経過している」ことを挙げた。

東倉里(トンチャンリ)に新たな長距離弾道ミサイル発射基地を建設したことも確認。既存の舞水端里(ムスダンリ)基地より規模が大規模な施設だと明らかにした。

朝鮮人民軍の動向に関しては、黄海や日本海の海上侵入訓練を繰り返していると指摘。

過去に艦艇同士の銃撃戦が起きた黄海の北方限界線(NLL)周辺海域でも、ワタリガニ漁期を迎えて「北朝鮮警備艇が活発に活動している」と分析した。

北朝鮮の脅威増大への対策として「原子力発電所など主要施設へのテロに備えて陸海空の警戒・遮断活動を強化している」と力説した。

【北朝鮮貨物船、臨検を拒否=米海軍追跡で引き返す-国防総省】2011年6月14日 時事より

米国防総省のラパン副報道官は13日、米海軍駆逐艦マッキャンベルが5月26日に南シナ海で、対北朝鮮の国連安保理制裁決議に違反する物資を積載した可能性がある北朝鮮の貨物船「MVライト」(ベリーズ船籍)を追跡し、臨検を要求していたことを明らかにした。

貨物船は臨検を拒否し、北朝鮮に引き返した。

ラパン副報道官によると、米軍は外交ルートを通じてベリーズ本国から臨検の同意を取得。乗船検査を要求したが、「MVライト」の乗組員は「北朝鮮の船だ」と主張し、拒否した。「MVライト」は29日に北朝鮮に引き返した。

引用、以上。

韓国の金寛鎮国防相は、北朝鮮は核弾頭の小型化、軽量化に成功したとの認識を示しました。

北朝鮮の核開発の課題は、ミサイルの弾頭に搭載可能なだけの核の小型化、軽量化です。

小型化、軽量化に成功したならば、北朝鮮の核開発が大きく前身したことになり、「核ミサイル」が発射可能な状態となり、日本や韓国にとって大きな脅威となります。

また、米軍の臨検(立ち入り)を拒否した北朝鮮の貨物船「MVライト」は、ミャンマーに向かって、ミサイルやその部品を積載していたとみられています。

北朝鮮が軍事協力の相手であるイラン、シリア、ミャンマーなどに以前から武器を輸出していることは明らかです。

2009年の国連制裁発動後、北朝鮮の武器輸送は何度か海上で阻止されていますが、空からの輸送は増えているものと推測されます。

ミャンマーは北朝鮮の協力を得て、2014年までに原子爆弾を保有することを目指しているとみられています。

北朝鮮は東海岸の試験場で3回目の核実験を準備しているとの観測も浮上しており、日本海の海上侵入訓練も繰り返しているなど、不審な動きが増大しています。

日本は2012年問題に向け、中国だけでなく、北朝鮮の核ミサイルの脅威に備えていく必要があります。