【中国海軍の沖縄近海通過「日本は慣れるべき」】2011年6月10日 中国網日本語版(チャイナネット)
香港の鳳凰衛視(フェニックステレビ)が9日放送した番組「国際新聞」に招かれた評論家の鄭浩氏は、中国海軍が公海で実施している訓練に日本側が関心を持っていることについて、
沖縄本島と宮古島の間の海域は公海で、航路となっており、どの国の商船、軍艦でも害を及ぼさなければ、この国際航路を使用する権利があるとの見方を示し、日本は中国海軍が沖縄近海を通過するのに慣れるべきだと主張した。
◆日本は中国海軍が頻繁にこの航路を利用するのに慣れるべき
国防部新聞局が発表したプレスリリースを見れば、中国海軍の艦隊が西太平洋で実施した訓練は、いかなる第三国或いは特定の目標が対象ではなく、国際法の原則に則った定期訓練であることは明らかだ。
国際法の原則といえば、先にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議で、米国、フィリピン、インド、ベトナムなどの国防相が発言の中で、海域の通過通行権について、関連国際法を遵守し、国際法の枠組みの中で国際航路における自由な通過通航権を守るべきだとを呼びかけた。
沖縄本島と宮古島の間の海域は公海で、航路となっており、どの国の商船、軍艦でも害を及ぼさなければ、この国際航路を使用する権利がある。
そのため、今回中国海軍の艦隊が国際航路を通過したことに対する日本の敏感な反応は道理に合わない。
日本は中国海軍がこの航路を通過して西太平洋で遠洋訓練を実施するのに徐々に慣れていくべきだ。
日本はそれが国際航路であることを認識する必要がある。中国海軍はこの水域で、日本周辺の島嶼やその本島に軍事上の脅威をもたらす意思はないし、この海域で害を及ぼすつもりもない。
日本は中国海軍がこの航路を頻繁に利用するのに慣れなければならない。
◆日本の軍当局は冷静に
昨年4月に中国海軍の艦隊がこの航路を通過した際、日本の軍艦が中国の軍艦に接近した。
昨年のアジア安全保障会議で明らかになった状況によれば、日本の海上自衛隊は空対艦ミサイルを搭載する武装ヘリコプターを派遣したばかりでなく、海軍艦隊が中国艦隊を外側から警戒していたという。
こうした態勢はあたかも中国海軍に武力で威嚇しているように受け取れる。
両軍の軍事力が対峙した状況で、一方が判断を誤れば、戦いの火蓋が切られる深刻な事態になる可能性もある。
そのため日本の軍当局は冷静になり、中国海軍と距離をおかなければならない。
なぜなら中国海軍は合法的な航路を通過しているのであり、日本にいかなる脅威ももたらしていない。
日本の海・空自衛隊が威嚇姿勢を見せれば、中国海軍はそれ相応の警戒をする。こうした状況になれば、日本がその全責任を負う結果となる。
今回のアジア安全保障会議で、中国の梁光烈国防部長は日本の北沢俊美防衛相とも会談し、わりと和やかな雰囲気の中で話し合いが行われた。
日本側はこうしたことを重視し、国際水域において中国との間で問題を引き起こさないよう注意する必要がある。
引用、以上。
中国は言いたいことを香港のメディアや評論家を使って流すことが常であり、これが中国の本音でありましょう。
しかし、幸福実現党の声明にもありますように、この海域は「公海」ではなく、日本の「排他的経済水域(EEZ)内」であり、中国側の主張は根本的に間違っています。
「中国海軍に武力で威嚇しているように受け取れる」「日本の軍当局は冷静に」と言っていますが、そもそも威嚇し、脅威を与えているのは中国軍そのものであって、そっくりその言葉を返します。
ベトナム政府の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の監視船がベトナムの石油探査船の探査用ケーブルを切断したり、鉄柱やブイを設置し、石油掘削の準備を進める中国の横暴に、小国ベトナムでも毅然たる態度で抗議しています。
しかし、日本政府は中国の主張通り、「公海上で国際法上問題はない」と虚偽の事実を認めてしまい、常態化する中国海軍の通過を黙認する姿勢です。
土下座外交、ここに極まれり――。
民主党政権が続く限り、東シナ海は間もなく「中国の海」になり、尖閣・沖縄を実効支配し、米軍を追い出し、沖縄全島を日本侵略の基地となす日は近いものと推測されます。
来たる6月17日、「日本を守り抜く!国民集会」において、尖閣・沖縄の危機を訴え、日本を守る意思を示すべく、全力を結集し、戦って参りましょう!!