【6・17「中国の尖閣町陸計画」着々と進む】月刊THEMIS(テーミス) 2011年6月号より
沖縄返還協定調印40周年を迎える6月17日、世界的な華僑ネットワークが1千隻の船団を率いて、尖閣諸島を包囲。
うち数十隻が上陸して、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国の領土だ」との認識を内外にアピールする――。
日本は大震災で外交や安全保障が手薄になっているが、これが現実のものとなり、北方領土や竹島のように尖閣が他国に実効支配されてしまえば、日本政府が一貫して「尖閣諸島に領土問題は存在しない」としてきた主張は改めざるを得なくなる。
この“尖閣侵攻計画”を主導するのが、香港に本部を置く「世界華人保釣連盟」などで、世界中の華人系団体を糾合して推し進めている。
まず米国での資金集めに失敗すると、香港と台湾のリーダーたち5人が台湾に集合して協議したが、福島原発事故の放射能汚染を過度に恐れた漁民たちから船をチャーターすることができなかったという。
しかし、台湾の活動家たちは、中華レストランなどを開いて資金を調達しようと目論んでいる。
全世界に張り巡らされた華僑ネットワークは強力で、次の手を打ってくるに違いない。6月17日まで予断を許さない状況なのだ。
尖閣侵攻の“本星”は、いうまでもなく中国軍である。
3月2日、中国軍機2機が、東シナ海上空から南西諸島方向に飛行。航空自衛隊が那覇基地から戦闘機をスクランブル(緊急発進)させると、直角にターンして飛び去った。
尖閣諸島まで約50kmの地点まで接近したが、中国軍機が日中中間線を大きく越えて、ここまで近づいて来たのは始めてだ。
「日本の領海ギリギリまで接近したのは、中国海軍のY8哨戒機とY8情報収集機だ。海上自衛隊や海上保安庁の配備状況をチェックしつつ、日本の地上リーダーが発する電波情報などを集めたものと思われる。これは尖閣有事を想定した動きにほかならない」(軍事ジャーナリスト)
’10年度に日本領空に接近する中国軍機に対して、航空自衛隊の戦闘機がスクランブルしたのは96回で、前年度の約2.5倍に上る。中国軍の活動が急激に活発化しているのだ。
引用、以上。
沖縄返還協定調印40周年となる6月17日に、世界的な華僑ネットワークが1千隻の船団を率いて、尖閣諸島を包囲しようとしていた背景が述べられています。
今回は東日本大震災を受けて、国際世論に配慮して中止すると発表していますが、まだまだ予断を許さない状況です。
「世界華人保釣連盟」は依然、尖閣上陸を諦めておらず、「孫子の兵法」の「実をもって虚を突く」を地で行っているため、日本が油断した隙を狙って尖閣上陸をかけてくる可能性が高いものと思われます。
中国が尖閣諸島を執拗に狙うのは、石油、天然ガスなどの豊富な海底資源の確保と共に、尖閣諸島に軍事基地を作ることにより、台湾、石垣までわずか170kmという「台湾・沖縄制圧」の足場となる地政学的に重要なポイントだからです。
尖閣を守ることが沖縄を守ることであり、沖縄を守ることが日本を守ることを意味します。
来週6月17日(金)、日比谷野音にて保守合同の「日本を守り抜く!国民集会」が開催されます。尖閣・沖縄の危機を訴えて参りましょう!!