【「平和条約なしでもよい」 日露間で、ロシア副首相】2011年6月5日 産経より
シンガポールで開催されたアジア安全保障会議に出席したロシアのイワノフ副首相は5日、日本との関係強化について「第2次大戦の古い本を閉じて平和条約を締結するのもよいが、条約なしでもやっていける」として、平和条約締結にこだわらないとの見解を示した。講演後の質疑応答で語った。
ロシア政権幹部が平和条約締結不要論に言及するのは異例。
副首相は北方領土について「私の知る限り、日露間に領土問題はない。(領有権について)解釈の違いがあるだけだ」と述べた。
副首相は、5月にほかの4閣僚と北方領土の択捉、国後両島を訪問した際に「日本から強く非難されて驚いた」と振り返り、「過去2度も現地を訪れたのに、当時はなぜ黙っていたのかと言いたくなる」と皮肉った。
引用、以上。
日ロ関係が一向に進展しないのは、日本政府側がロシア政府側と外交交渉をしないことにその理由があります。
しっかりと外交チャンネルを開いて外交交渉をしない限り、日本の主張は相手国に理解されることはありません。何のためにロシアに大使館や公使館を設置しているのかということになります。
今回の記事では、日本政府の外交交渉が全く出来ていない証拠に、ロシア側の発言から日本の主張が全く受け入れられていません。
北方領土に関する日本の主張が弱まれば、ロシアも、国際社会も北方領土を「領土問題」として認めず、「平和条約不要論」が持ち上がって来ます。
民主党政権は、外交交渉もろくに出来ない史上最低の政権であることは明白であります。