【米国防長官にパネッタ氏 ペトレアス氏CIA長官へ】2011年4月27日 共同通信
オバマ米大統領は、今夏に退任するゲーツ国防長官の後任に、パネッタ中央情報局(CIA)長官を起用し、ペトレアス駐アフガン米軍司令官をCIA長官にすることを決定した。米主要メディアが27日報じた。
オバマ氏は28日に一連の人事を発表する予定で、それぞれの就任は今夏になるという。またペトレアス氏の後任には、米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長が就任する。
ゲーツ氏は、アフガンからの米軍撤退が始まる7月をめどに退任することを表明していた
引用、以上。
パネッタ次期国防長官(日本で言う「防衛大臣」)は既にオバマ大統領による国防予算削減案(12年間で4,000億ドルの削減)に同意しており、これからますます不安定な世界で米国の優位を保持していけるかどうかは疑問点が残る人事です。
パネッタ氏が取り組まねばならないのは、国防予算削減だけではなく、他にも2つあります。
1つ目は削減されていく予算の中で、どのような優先順位をつけるのか、ということです。
2つ目は軍備拡大に邁進する中国をどのように抑止していくのか、ということです。
パネッタ氏は、これら2つの極めて重要な問題に取り組まねばなりません。
この米軍の予算削減は直接米軍のパワー衰退につながりかねず、中長期的には日本から米軍が撤退していく流れが強まる可能性があります。
緊急事態に米軍が介入できなくなる事態を考慮し、日本は「自主防衛」の確立に向けて、憲法改正、国防強化を進めていくことが急務です。