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2011/04/07 【イランの干渉を批判する声明相次ぐ】

【イランの干渉を批判する声明…GCC】2011年4月4日 読売より

サウジアラビアなどペルシャ湾岸王政6か国で作る湾岸協力会議(GCC)は3日、リヤドで緊急外相会議を開き、イスラム教シーア派大国イランが、バーレーンなど湾岸諸国情勢に介入しているとして非難する声明を出した。

スンニ派王政のバーレーンでは、人口の約6割を占めるシーア派主体の反体制デモが続いている。

デモの長期化に伴い、サウジでも少数派のシーア派がデモを行うなど不穏な動きが出始めている。

湾岸諸国には、影響力拡大を狙うイランが地域の不安定化を図っているとの疑念が根強く、声明は、「(イランによる)内政干渉は国際条約に違反しており、激しく非難する」としている。

バーレーン情勢を巡っては、同国政府の要請に基づき、サウジなどGCC諸国が3月、治安維持のため、合同軍事組織「半島の盾」部隊を派遣している。

イランはこれに反発しており、部隊を主導するサウジなどとの対立先鋭化を懸念する声も出ている。

引用、以上。

中東諸国にジャスミン革命の影響が広がるにつれて、徐々に「独裁制」対「自由を求める国民」という対立図式が変化してきました。

新たに出て来た対立は、伝統的な「スンニ派体制」と人口で過半数を占める「シーア派住民」の間での政治闘争となってきました。

さらに、中東は宗教問題がそのまま国家間の外交や安全保障に大きな影響を与えるため、いたずらに自由や民主化を支持することは難しいものとなってきます。

今後は、いかにこの不安定化しつつある中東地域を安定化させていくかに力点が置かれるだろう予想されます。