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2011/03/01 【中国でNHKニュース中断 民主化集会封じ込めのシーンで画面真っ暗】

【中国でNHKニュース中断 民主化集会封じ込めのシーンで画面真っ暗】2011年2月27日産経

中国で27日夜、NHK海外放送がニュース番組の途中で中断された。

中国でチュニジアの「ジャスミン革命」に倣った民主化集会の呼び掛けがあったことを伝えた部分で、民主化機運の高まりを警戒する中国当局による措置とみられる。

集会予定場所の北京の繁華街で散水車が水をまく場面が映し出された瞬間、画面が真っ暗になった。

同放送は21日のニュース番組の途中でも、20日の集会開催の動きを伝えた部分で中断されている。

引用、以上。

中国では、昨日27日(日)、北京、上海、新疆ウイグル自治区ウルムチなど20都市以上で民主化などを求める集会が呼びかけられ、当局は厳戒態勢を敷いて反体制の動きを徹底的に封じ込めました。日本人記者を含む少なくとも10人以上が当局に連行されました。

北京や上海などの主要都市では20日と同様、多数の警官が徹底して抑え込み、2009年に少数民族住民らによる大規模な暴動があった新疆ウイグル自治区ウルムチでも、小銃を持った警官らが厳戒態勢を敷きました。

これまでのところ、いずれの都市でも、大規模なデモが起きたという情報はなく、デモの動きは封じ込まれた形です。

今後、中国政府は中東各国の動きが国内に影響を及ぼさないよう、政府に反対する人物やインターネットを監視するなど、一段と警戒を強めるものとみられます。

中国政府は情報統制と軍事的弾圧によって反政府勢力を抑え込むことに長けており、近年ではチベットや新疆ウイグル自治区で暴動が発生しましたが即座に鎮圧されています。

エジプトの反政府デモは「民主化要求」というよりも、失業問題から不満が爆発したものであり、89年の天安門事件も28%もの高いインフレが引き金となって起こったものです。

国民は生活が向上している限り、体制を甘受することが一般的であり、中国経済が著しい成長を続けている限り、大規模な反政府デモが起こる可能性は低いと思われます。

しかし、中国のバブル崩壊や長引くインフレによって、民衆の怒りが頂点に達した時には中国全土で民主化運動が巻き起こる可能性があります。