2022年の世界のトップニュースをあげるとしたら、ウクライナ戦争がその一つでしょう。
ウクライナ軍は、欧米の援助により予想に反して善戦し、一部地域ではロシア軍を押し戻しています。
逆に言うと、ロシア軍は思ったほど強くないとのレッテルを貼られてしまいました。
こうした状況から、欧米が直接戦闘に参加すれば、簡単にロシアに勝利できるとの見方が浮上しましたが、それを阻止しているのがロシアの核兵器の存在です。
実際、欧米、ロシア共に、欧米が参戦すれば核戦争になる可能性があることを認めています。
つまり、ロシアにしてみれば、核兵器の保有が一定の抑止力として現実に作用したということになります。
これを見た北朝鮮のような国は、更に核兵器保有に傾いていくことになりますから、核保有国がますます増える可能性があります。
また、そうした国々が核兵器を保有するということは、いざとなればその使用も辞さないと考えているとしても不思議ではありません。
さもなければ、抑止力として機能しない上に、そもそも広島・長崎の惨状を自国のことと同じように考えている指導者がどれだけいるというのでしょうか。
このままでは、2023年以降、核兵器が使用される危険性が残念ながら高まると言わざるを得ません。
これはある意味で、バイデン政権をはじめとした欧米の外交政策が失敗しているという一面を表しているのではないでしょうか。