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2022/12/21【電気自動車の導入前に留意すべきこととは】

 住宅にソーラーパネルを設置して、電気自動車(EV)を蓄電池として利用すれば、効率的に再生可能エネルギーを利用できるとの考え方があります。

 一部の左翼メディアは、脱原発と脱炭素を推進する文脈の中で、こうした考え方を後押ししているのを見かけます。

 確かに、ソーラーパネルは夜間などに発電効率が低下するため、外部電力への依存度を減らすには蓄電池と組み合わせる必要があり、蓄電池はコストが高いため、EVを蓄電池として利用すれば一石二鳥です。

 しかも、政府や自治体もソーラーパネルの設置やEVの購入を補助金などで後押ししています。

 ですから「この際、ソーラーパネルを設置して、自家用車をEVに」と考える方もおられるのではないでしょうか。

 
 しかし、こうした考え方にはデメリットも存在するためじっくり検討する必要がありそうです。

 特にEVは、ガソリンやディーゼルそれにハイブリッドカーとは大きく異なる点があるので注意が必要です。

 まずは、航続距離です。

 電池の大容量化と高性能化でEVの航続距離はガソリン車並みになりつつありますが、ガソリン車は暖房を使用しても航続距離はさほど変わらないのに対し、EVは厳冬期に暖房を使用すると航続距離が半分以下になる場合もあります。

 次に、充電時間の問題もあります。

 ガソリン車は、給油に要する時間は数分程度で済みますが、EVはその何倍も充電時間が掛かります。

 しかも、電池容量が大きいほど時間を要し、一般的な200Vの家庭用充電器では満充電までに24時間以上を要する場合もあります。

 EVは経済性の他にも乗り心地など魅力も大きいのですが、利用者のライフスタイルによって、大きな制約が生じることを念頭に置く必要があります。

 脱原発を擁護する一部のメディアの記事には、こうした制約を矮小化する傾向があるようなので注意が必要ではないでしょうか。