師走の恒例、今年の漢字が発表され、今年は「戦」とのことでした。
選出の理由として、物価高やワールドカップもあがりましたが、ウクライナでの軍事衝突のインパクトが大きかったようです。
発表後、関西にある伝統宗教の宗教家が、大手マスコミのラジオ番組に出演し、「戦」が選ばれたことに対する感想などを聞かれ答えていました。
その中で、今年はウクライナでの戦闘で多数の犠牲者が出ていることや、幼稚園で痛ましい事故があったことなどを念頭に、「最も大切なものは命であること」、そして「人権の大切さ」を訴えていました。
命や人権を大切にしなければならないことは、全くその通りであり異論はありません。
ただ、宗教家が「大切なもの」として落としてはならないものが「信仰」です。
「あの世があって天国と地獄が存在すること」、あるいは「人間の本質は霊(魂)であり死んでも無くならない」ということを、知って生きるのと知らないで生きるのとでは、人生は大きく変わります。
この単純な事実を知ることが本当に幸福で豊かな人生につながりますし、この単純な事実を伝えることこそが宗教家の大切な役割ではないでしょうか。