現在、中国ではかつてない規模で民衆によるデモが行われています。
当初は、厳しすぎるゼロコロナ政策に対するデモと見られていましたが、次第に民主化を求めるデモの色彩を帯びつつあります。
当局は、スマホの位置情報で追跡したり、街頭の監視カメラによる顔認証を駆使したりして、取り締まりを強化しています。
一方、民衆の側は当局の摘発を逃れるため、言論統制に抗議する意味を込めて何も書いていない白紙を掲げたり、香港の民主化運動から引き継がれた「Be Water(水になれ)」という言葉をデモの隠語として使ったりするなどして対抗しています。
「水の革命(Water Revolution/中国語表記:水的革命)」という歌があります。
中国14億の自由なき人びとに真実と幸福を実現するために、中国共産党の野望からアジアの平和を護るために、水を象徴として作られた曲です。
現在の中国の状況は、まさに水の革命が起こる兆しのように見えます。
ここに来て中国当局は、ゼロコロナ政策に関して、次々に規制を緩めてきました。
これは、民衆によるデモの成果と言えるもので、民衆にしてみれば、「声を上げれば政府の政策を変えることができる」ということに気付いたのではないでしょうか。
今後の展開は予断を許さない状況ですが、中国が民主化されることを切に願いたいと思います。