ウクライナでは幾つかの街をウクライナ側が奪還した模様です。
奪還された街の中では、ロシア側により拷問や収監が行われていた施設が確認され、集団墓地のような跡も複数見つかったと報道されています。
報道では、ロシア側は軍人だけでなく無抵抗な市民も虐殺していたと伝えられており、ロシア側の残虐非道さが強調される印象となっています。
一方で、残虐行為そのものの存在を疑問視する声もあるものの、仮にロシア側が行ったとすれば、なぜそのような行為を行ったのでしょうか。
住民に恐怖心を与えて服従させるため、犯罪行為の隠滅のため、憂さ晴らしのためなどとの声が聞かれますが、ほとんどの報道では真相が伝えられていないようです。
しかし、このほどその理由の一端を垣間見る報道がありました(※)。
報道では、ロシア側の支配地域で、ウクライナの住民がパルチザンと言われるゲリラ活動を繰り返し、ロシア側を悩ませているとのことでした。
例えば、夜はウクライナ政府の意向を受けて破壊工作などを行い、昼は一般市民として仕事をするため、ロシア側は疑心暗鬼になっているようです。
そのため、ロシア側は疑わしい人物を拷問にかけていることが推測されます。
残念ながらこれが戦争の現実です。
こうした悲劇はウクライナだけに限らず、世界各地の紛争で繰り返されてきました。
ウクライナでは、当初からゼレンスキー大統領が全ての国民に抵抗するように呼び掛けていましたし、パルチザンそのものもロシアの侵攻以前から合法化しています。
ウクライナにしてみれば侵略されたのだから祖国のためになりふり構わずに戦うというのは理解できます。
しかし、結果として市民の犠牲が増える一因となっているのも事実のようです。
もちろん、原因はロシア側にあるとする考えもありますし、ゲリラを発見するために何をしてもいいという訳でもありません。
ただ、一つ言えるのは、双方にこれ以上の犠牲者を出さないために、兎にも角にも一刻も早い停戦を実現しなければならないということではないでしょうか。
※:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/203123