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2022/11/12【無人機の分野で先行する中国軍の現実とは】

 中国で先ごろ大規模な航空ショーが開催され、軍民様々な航空機が動態・静態展示されました(※)。
 

 中でも無人機は、航続距離が1万キロを超え対地・対艦に加え対空攻撃能力を備えた大型の機体から、局地的な戦闘で使用する小型の徘徊型ドローンまで、大小10種類以上が展示されました。

 中型・大型の無人機の中には、ステルス機能はもちろん、空中給油や艦載運用に対応する機体があるとされ、滑走路を使わずに打ち上げることも視野に入れているともされ、一部の能力は、米軍が運用する無人機を既に凌駕していると推定されます。

 一方で、自衛隊に攻撃能力を持ったドローンが本格的に導入されるには、まだまだ時間を要すると見られます。

 ですから、当面は中国無人機と自衛隊有人機の対峙を想定しなければなりません。
 

 もちろん、現代の戦闘では無人機が重要な要素となっていることは間違いありませんが、無人機だけで戦闘の帰趨が左右されるわけではありません。

 また、中国が孫子の兵法の国であると考えると、展示されたもの全てを額面通りに受け取る訳にもいきません。

 しかし、通常兵器では「中国は、まだまだ日本より10年は遅れている」と思われていたのは過去の話で、逆に一部の領域では「中国が日本の10年先を行っている」というのが現実のようです。

 そう考えると、10年以上前から国防強化の必要性を説いた幸福実現党の訴えを聞いていればと、悔やまれてなりません。

 中国は軍拡のスピードを緩めてくれませんから、日本は、危機感を持って防衛能力を向上させなければならないのではないでしょうか。

※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221108/k10013885021000.html