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2022/09/06【兵器の“共食い”とは】

 6日付の日経新聞に「装備品、5割が稼働不可」というショッキングな見出しの記事がありました。

 記事では、故障修理やメンテナンスの際に、予算や部品の在庫が足らないために、同じ型の別の個体から部品を取り外して整備する、いわゆる「共食い整備」された戦闘機の写真が掲載されており印象的でした。

 共食い整備は、手っ取り早く整備ができるものの、使える兵器の総数がどんどん減るうえに、中古部品を使っているのと同じなので、どうしても信頼性が劣るのも欠点です。

 少し前までは、外国が後先を考えずに見栄えのする最新の兵器を購入し、その後、整備の技術や費用が足りずに、稼働率が著しく低下するといった話があり嘲笑の的でした。

 これに対し、日本の自衛隊の装備品の稼働率は世界トップクラスで、製造元の米国を凌ぐレベルが自慢とされていましたが、実際は、そうした外国とあまり変わらない状況なのかもしれません。
 

 今回の記事は、予算増額を得たい防衛省の思惑も見え隠れするのも事実です。

 しかし、主要な兵器の数で、年々、中国軍に水をあけられつつある自衛隊の現在の稼働率が5割ということであれば、日本の安全保障にとって問題です。
 

 幸福実現党は立党以来、防衛費の大幅な増額の必要性を訴えていましたが、もっと早くこうした声に耳を傾けていれば、「稼働率が高い自衛隊」の伝統が維持できていたのではないかと思われてなりません。