ウクライナ南部にあり今年3月からロシア軍が掌握している欧州最大規模の原発に連日砲撃があり、使用済み核燃料の貯蔵施設のモニタリング装置が損傷するなどしたとのことです(※)。
ウクライナ側は、ロシア軍による攻撃であるとし、取り返しがつかないことが起きるなどとロシア側を強く非難しています。
一方のロシア側も、ウクライナ軍による攻撃であるとしています。
ただ、日本を含む欧米のマスコミは、ウクライナ側から情報を中心に報道する傾向があり、また、受け取る側もウクライナに感情移入していると、ロシアが原発に危険な攻撃を行っているとのニュアンスに聞こえがちです。
しかし、ロシアは原発を掌握して以降、電力の供給は現在も止めておらず、ロシア軍が掌握し駐留する場所をロシア軍が砲撃したとするウクライナ側の発表は、普通に考えれば筋が通らないおかしな話です。
ロシアによる自作自演か、ウクライナの策略か、様々な憶測が飛び交います、
国際原子力機関の専門家は、攻撃自体を非難しつつも、今回の攻撃で原発の安全が直ちに脅かされる状況ではないとしています。
実際のところ、最終的にどちらが攻撃したのか確認のしようがないというのが現実です。
戦時下においては、双方がプロパガンダの応酬をしているとの認識に立つべきではないでしょうか。
ですから、少なくともウクライナ側の発表が全て事実であると考えてしまうと、政策判断を誤ってしまう可能性があるということを忘れてはなりません。
※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220808/k10013759331000.html