中国は、米下院議長の訪台に猛反発しています。
その一環として、中国は、台湾近海の我が国の排他的経済水域(EEZ)を一方的に軍事訓練海域に設定し、弾道ミサイルを着弾させました。
この行為は、軍事的な緊張を高めるだけでなく、周辺で日本の漁船など民間船舶が航行し外国の民間機も飛行していることから、極めて危険で無責任であると言わざるを得ません。
北朝鮮も我が国のEEZ内に弾道ミサイルを度々打ち込んでおり、その都度、日本政府は批判し、安保理でも付託した経緯があります。
今回の中国の行為は、こうした北朝鮮の蛮行と如何ほどの違いがあるのか、率直に言って疑問です。
更に、中国は、カンボジアでの日中外相会談を一方的にキャンセルしました。
中国による台湾周辺での軍事演習に懸念を表明した日本政府への反発と見られています。
近代的な民主国家同士であれば、意見の相違や問題点を話し合いで解決するのは常識ですが、中国は話し合いを行わないことで圧力を掛けるのが常套手段です。
こうしたことから、中国が常任理事国であるに相応しい資格があるのか、国連の場で改めて問うべきではないでしょうか。