バイデン大統領は、訪日した際に台湾防衛について、米国が軍事的に関与する意思があると改めて言及したのは記憶に新しいところです。
中国よる台湾進攻の際は、是非、毅然とした態度で臨んで頂きたいと思います。
しかし、米国政府は今回も、台湾防衛について姿勢を明確にしない、いわゆる「あいまい戦略」に変わりはないと、事実上、バイデン氏の発言を否定しました。
これについて、バイデン氏のいつもの失言として片付ける向きもありますし、これこそが認知症の証左だとする声も一部にあるようです。
ただ、穿った見方をすることもできます。
それは、バイデン氏は、ウイグルの人権問題などを含め中国を厳しく批判しているものの、実際には中国との決定的な対立を避けたいという思惑があり、それを隠すために、あえて台湾有事の際に軍事的に介入する意思があるかのような発言をしたというものです。
実際、バイデン政権は中国を批判するものの、トランプ政権とは異なり、具体的な行動に移すことはあまりありません。
また、ウクライナ問題に肩入れするのも、中国から目を背けさせる目的があるからかもしれません。
一見、破天荒に見えるトランプ氏のほうが一度決めたことを曲げない印象がありますが、その反対に、一見、実直そうに見えるバイデン氏のほうがマスコミや世論に左右される印象があるのは、私だけではないはずです。
米国の大統領は就任時に聖書に手を置いて宣誓しますが、バイデン氏には、イエス・キリストが「天なる父」と呼んだ存在の御心が何たるかに思いを馳せて、世界リーダーとしての舵取りを行ってほしいものです。