ウクライナでは多数の民間人が犠牲になっています。
国連の発表などでは約2千人が犠牲になっているとされますが、戦闘が激しく確認が困難な地域を含めれば、実数は数万人にのぼるとされます。
中でも、ロシア軍によるものとされる民間人の虐殺の跡も発見されており、大きな憤りを思えるのも無理はありません。
一方、ネット上では、「Z」の印をつけた戦闘車両や航空機などがミサイルで攻撃される映像が多数出回っています。
侵略者とされるロシア軍が撃破される様子は、ウクライナを擁護する側から見れば受け入れやすいのかもしれませんが、その爆発の中に兵士である生身の人間がいることもまた事実です。
印象的だったのは、撃墜されたヘリコプターの映像です。
CRTが並ぶ現代的なデジタルコックピットの片隅に、ロシア正教のものと思われるイコンが飾られていたという話です。
冷酷に思われているロシア軍のパイロットも、神にその身の安寧を願う人間であるということを示しています。
既に、両軍ともに軍人は数万人が犠牲になっているとされます。
このような戦闘は、一刻も早く終わらせなければなりません。
しかし、バイデン大統領をはじめとした欧米の首脳は、ウクライナへ更なる武器供給を表明しています。
侵略者に屈せずに戦い続けるウクライナを支援することは、殊勝であり大義があるように見えますが、戦闘が長引くことに繋がるのも事実です。
見方によっては、武器や資金を支援することは、「ウクライナ人やロシア人が何人死のうが構わない」と言っているようにも映ります。
本当にやらなければならないのは、どうしたら戦闘を早期に終わらせられるか考えることのはずです。
バイデン大統領からは、そうした熱意があまり伝わってこないのはなぜでしょうか。