ウクライナではロシア軍によるものとされる残虐行為が次々と明らかになっています。
ゼレンスキー大統領は「ロシアによるジェノサイドだ」として非難を強め、国際社会も同調しており、ロシアに対する圧力を更に強める声が一層高まっています。
問題となっている残虐行為は戦争中の出来事だけに予断を持つべきではありませんが、仮に事実であれば関係者は厳しく罰せられる必要があります。
そして、それがジェノサイドにあたるのであれば、国際社会は相応の対応を取るべきであることは言うまでもありません。
一方、近年、米国をはじめ複数の国がジェノサイドと認定した出来事が他に2つあります。
1つは、ミャンマー軍による少数民族ロヒンギャの迫害です。
そして、もう1つが中国政府によるウイグル自治区での弾圧です。
特にウイグル自治区では、中国政府がウイグル人を数百万人規模で弾圧し続けており、証言などにより現地の凄惨な状況が明らかになっています。
ただ、ウクライナと異なるのは、その状況が中国当局の情報統制で世界の人々の目にほとんど触れないことです。
しかし、ウイグルの人々も、ウクライナの人々と同様に苦しんでいることは事実です。
中国がジェノサイドを行っているわけですから、国際社会はウイグルにも目を逸らさずに、中国に対する制裁を含め圧力を強めなければないのではないでしょうか。