ある大手マスコミのWebサイトに、「“なんで僕からはおっぱいが出ない”育休中に考えたこと」というタイトルの特集記事がありました(※)。
今年4月に育児・介護休業法が改正されるのを前に、男性記者が実際に育休を取得し、子育てについて感じたことなどを綴っている内容です。
こうした体験の記事は、母親の負担を理解を深めるうえで有意義ですし、子育ての大変さや大切さを再認識する機会になったのではないでしょうか。
その意味で、男性記者には敬意を表したいと思います。
ただ、少し鮮烈な「なんで僕からはおっぱいが出ない」というタイトルの意味については、本文中では具体的に触れられていませんでした。
子育てについてのご自身や社会へのもどかしさを表しているのかもしれません。
ところで、このタイトルの答えについて深く考えてみると、男女の性差は厳然と存在するという事実に行き当たります。
もちろん、機会の平等性や、評価の公平性において、男性が男性であること、あるいは女性が女性であることによって、不利益が生じるのであれば、できるだけ是正する必要はあります。
しかし、だからと言って男女の性差を完全に無くすことはできませんし、不都合な点は幾らでも出てきます。
よって、男女平等が行き過ぎれば、お互いに不幸が生じることも認識すべきではないでしょうか。
性別の違いは、神様が男女を分けることを良しとしたからに他なりません。
ですから、基本的には性差を認めたうえで、お互いを助け合い・高め合うことが大切であるという視点を忘れてはならないと考えます。
※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220222/k10013494481000.html