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2022/01/07【義を見てせざるは勇無きなり】

 中国政府によるウイグルや香港などでの人権侵害は日本でも認知されるようになってきました。

 また、尖閣諸島周辺での中国による日本への主権侵害は、今なお続いています。

 更に、中国による台湾に対する軍事的な威嚇の度合いはエスカレートの一途です。
 

 こうした状況に、日本政府は「毅然とした対応」を強調しています。

 この中国への毅然とした対応の必要性は、政府だけでなく野党など左翼的な勢力も同様に認めています。

 しかし、これらの「毅然とした対応」には別の言葉がセットになっていることが多いように感じます。

 それは「いたずらに対立(緊張)を煽ってはならない」という言葉です。
 

 この2つの言葉がセットになることで、口では厳しく非難しておきながら、実際には、軍事的な対抗手段は取らないし、中国政府が嫌う経済的・政治的な制裁も行わないということになってしまっています。

 これはまさに「義を見てせざるは勇無きなり」ということです。

 
 今の日本は、中国政府の行いが正義に反していると知りながら、反発を恐れて事実上何もしていません。

 むしろ、何もしないことが正義であるかのように言う人さえいます。
 

 しかし、これは義に反しているだけでなく、将来、より大きな災いを呼び込むことに繋がると気付くべきです。

 より大きな災いとは、自由・民主・信仰という大切な価値観が蔑ろにされることです。

 ですから、日本は今こそ、「勇」を示す必要があるのではないでしょうか。

 そのためには、武士道精神を取り戻す必要があると考えます。