バイデン大統領は、先月、米国による台湾防衛を明言し物議を醸しました。
その発言直後に米国政府は、台湾に対する米国の立場は従来と変わりは無いこと強調し火消しに回りましたが、バイデン大統領の発言によって米国が台湾防衛の意思を示した形となりました。
また、対中国を念頭に置いたクアッド(QUAD)やオーカス(AUKAS)の一角をなすオーストラリアの国防相は、米国が台湾有事に動いた場合、協力する姿勢を明言しました。
オーストラリアの現政権は、中国の覇権拡大の動きを脅威と認識しており、中国による台湾の武力統一を看過できないとの立場です。
これに対し、台湾有事の際の日本の立場は、はっきりしていないのが現状です。
中国の戦争に巻き込まれたくない、中国を刺激したくない、というのが政府の本音でしょう。
しかし、仮に米中が衝突すれば、日本が米軍の出撃拠点となるとともに、南西諸島が戦域となる可能性が高く、日本が無関係でいることはできなくなります。
また、万一、台湾が中国の手に落ちるような事態となれば、米国の後退と共に、中国による沖縄侵略や日本属国化の脅威が現実のものとなります。
更に、場合によってはロシアの動きにも今まで以上に注意しなければならなくなります。
ですから、今こそ我が国は台湾防衛を支援する意思を明確にする必要があります。
なぜならば、それは中国の武力侵攻への抑止力になるからです。
【参考】幸福実現党https://info.hr-party.jp/2021/12151/