今回の衆院選は自民党が絶対安定多数の議席を確保する結果となりました。
この結果については評価がいろいろあると思いますが、選挙戦での首相の訴えから今後の方向性が見えてきました。
その一つに、核廃絶への取り組みがあります。
最終的に世界から核兵器が無くなることはいいことですし、広島出身の首相としての思いがあることも理解できない訳ではありません。
しかし、日本は核兵器保有国に囲まれているという現実があります。
そのうちの中国と北朝鮮は今も急速な勢いで核兵器を増強しています。
更に、中国から武力統一も排さないと脅されている台湾にとって、万一、米国などの支援が得られない情勢になれば、核兵器の保有が唯一の対抗手段になる可能性もあります。
このように、少なくとも日本の周辺は核廃絶からは程遠い状況に置かれており、現実的な日本の安全保障を考えれば、日本は米国の核の傘に依然せざるを得ないのは明白です。
現政権がこうした周辺状況を理解した上で、適切な安全保障体制を構築することを望みたいと思います。