「親ガチャ」という言葉を見たり聞いたりする機会が増えたように思います。
先日もNHKで取り上げられていました(※)。
親ガチャとは、子供は親を選んで生まれることができないという考え方に基づき、カブセルトイの「ガチャガチャ」にちなんで、生まれる境遇は運次第という意味のネットスラングです。
この言葉をもう少し踏み込んで読み解くと、「自分の不幸や苦しみの根本原因は、親にある」あるいは、「他人の成功に対して、親に恵まれていたからだ」というニュアンスがあるようです。
確かに、生まれた環境の違いは、その人の人生を左右する要素の一つであることは否めません。
しかし、似たような環境に生まれても、人によってその後の人生に違いがあることもまた事実です。
ですから、自分では如何ともしがたい事実は事実として受け入れた上で、自助の精神を基本として歩むことこそ、今も昔も変わらない人生の王道ではないでしょうか。
もちろん、自助の精神だけではどうしようもない状況に置かれた場合、周囲の人や社会の助けが必要であることは認めます。
ただ、こうした考えが行き過ぎて、「子供の成長の機会を平等にするために、子供は親ではなく社会や国が面倒を看るべき」などということになると、それはまさにマルクス主義の目指すところとなってしまうので注意が必要です。
霊的真実は、「子は親を選んで生まれてくる」のです。
自分自身の魂の向上のために、人は幾転生で様々な境遇を経験することになっているのです。
「人生は一冊の問題集」という認識のもと、「神様はその人に解けない問題は与えない」という姿勢で前向きに生きることが大切であると考えます。
※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210924/k10013272271000.html