日経平均株価が、8日の終値で5ヵ月ぶりに3万円の大台を超えました。
この理由は、感染者数が減少傾向にあることと、次の政権で大規模な経済刺激策が講じられるとの期待から買いが増えたものと見られているからです。
しかし、株価の上昇に景気回復の期待も高まりますが、現実はそう甘くはなさそうです。
なぜならば、頼みのワクチンについては、ワクチンの効果を弱める新たな変異株が、今後も登場しない保証はありません。
また、経済については、国家財政がひっ迫している中でいくら財政出動を行っても、規模に限界があることは明らかですし、喜ぶのも束の間でその後の増税が目に見えています。
更に、10月から最低賃金の引き上げが行われますから、中小企業の経営上の負担は増えます。
現在の経済を裏で支えている雇用調整助成金の財源がひっ迫していることから、雇用保険料率の引き上げの議論が始まっています。
雇用保険料は、労働者と雇用主の折半ですから、引き上げとなれば双方の負担が増えます。
このように、現在のようなコロナ対策や経済政策を続けていても、明るい未来は見えてきません。
感染拡大の影響は、小さくなるどころか、これからもじわじわと襲ってくるかもしれません。
そうした中で、幸福実現党の政策に希望の光が見て取れるものの、今の与野党が掲げる政策では、私たち国民には今後も「困難な状況に立ち向かっていく強靭さ(レジリエンス)」が求められることになりそうです。
【参考】:大川隆法著『コロナ不況にどう立ち向かうか』幸福の科学出版