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2021/09/02【無私の心で努力した人を神仏は見逃さない】

 大相撲の照ノ富士が、新横綱として初めての秋場所を迎えます。

 その照ノ富士が秋場所を前に会見に応じ、その中に印象的な言葉がありました。

 それは、「必死に頑張ってきた日々を神様が見てくれていたかなと思います」という言葉です(※)。

 照ノ富士は、入幕から破竹の勢いで大関に昇進しましたが、けがで一時は序二段まで番付を落としました。

 普通ならば序二段まで落ちる前に引退を考えると思いますが、支えてくれた人への恩を忘れずに、不屈の闘志で再起を果たしました。

 再起までの間には、想像を絶する厳しいリハビリと稽古があったからこそ、前述の言葉に繋がったのだと思います。

 新横綱がどのような信仰をお持ちなのかは分かりませんが、神の恩寵を公の場で口にする日本人がそう多くない中で、新横綱の発した言葉には好感が持てます。

 自らの成功の要因を神仏や支えてくれた人に帰して感謝し、失敗の要因は自らの至らなさに帰して反省することは、大成する秘訣と言われます。

 事実、真面目に努力精進した人を神仏は見逃すことはありません。

 因果の理法がはたらくからです。

 新横綱の今後の活躍に期待したいと思います。

 ※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210830/k10013231901000.html