夏休みに入りましたが、今年も去年に引き続いて旅行など遠出ができない雰囲気があります。
特に、緊急事態宣言などが出ている地域は、住民に対し都道府県をまたぐ移動を自粛するよう要請が出ています。
一方で、感染が比較的少ない地方では、感染者が多い地域からの人の往来を警戒する雰囲気があります。
実際、都会のナンバーを付けた車で地方を訪れると、地元の人から露骨に嫌な顔をされるということが未だにあると聞きます。
都会のナンバーを付けているからといって、必ずしも都会の住民が乗っているわけではありませんし、ましてやその人が感染している可能性は確率論からしても低いのですが、地元の人からすると、ついつい「最悪の事態を想定してしまう」ということのようです。
ただ、こうした行為が行き過ぎると、「人が人を嫌いになる」ということに繋がってしまいます。
これはとても怖いことではないでしょうか。
なぜならば、経済的な繁栄や社会生活の活況は、本来は人と人の繋がりで生まれるものですが、人が人を嫌いになってしまえば、それが望めなくなるからです。
一方で、「現代ではITネットワークを介した繋がりがあるから大丈夫」との考えもあります。
しかし、ネットワークでの繋がりは人と人が直に会うことに比べて温もりが感じにくいのも事実です。
また、ネットワークでは、管理者やその上位に位置して監督権限を有する者によって、意図的に繋がりを絶つことができてしまう現実があるということも認識しておくべきではないでしょうか。
例えば、先の米大統領選の際のトランプ大統領のTwitterのアカウント停止などが挙げられます。
こうしたことを踏まえると、コロナ禍の今であるからこそ、人と会える機会を大切にしたいと思いますし、人が人を嫌いになるようなことは、極力避けるよう心掛けることが大切だと考えます。