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2021/05/24【次々に起きる中国にとって都合のいい状況とは】

 台湾で新型コロナの感染が広がっています。

 台湾は、迅速かつ厳格な隔離措置やITを駆使した抑制対策などにより、感染の抑え込みに成功していましたが、ここに来て感染が急拡大しています。

 台湾は中国の反対を受け、WHOの総会に未だ招待されていませんが、感染抑制の成功事例としてその知見を共有するために台湾の参加を後押しした欧米各国に対し、中国は「中国こそが成功事例である」として譲りませんでした。

 こうした出来事があった直後と言っていい時期の感染拡大は、中国の主張にあまりにも都合のいいように見えてしまいます。

 実際、台中両国の国民性を知っている知人は、「中国の人達の衛生観念や感染抑制意識が、台湾の人達よりも特段優れているという印象は無いので、中国だけが国内の感染をほぼ完全に抑えられているのは不思議だ」と話していました。

 また、近い将来の中国の競争相手であるインドの感染拡大が突出しているのも、同じように不可解な印象です。

 感染しやすいウィルスの変異があるにせよ、一時期の感染縮小でインドの人々の気が緩んだことが要因との見方があります。

 ただ、例えばアフリカの国々の中には、インドと同じかそれ以上に「カオス」な社会生活が営まれているところがたくさんあるにもかかわらず、なぜかインドほどの爆発的な感染拡大は起きていません。
 

 こうした疑問に対する納得のいく答えは、公にされている情報からは得られていません。

 単なる偶然として片付けてよいのでしょうか。