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2021/05/19【中国の強襲揚陸艦は何に使うつもりなのか】

 中国軍が新型の大型「強襲揚陸艦」を次々に開発、建造、就役させているとの報道がありました(※)。

 揚陸艦は、戦力を目的地に陸揚げする機能を持った軍艦のことで、強襲揚陸艦は、武力などを使用して力ずくで敵地に揚陸する機能が強化されています。

 中国の強襲揚陸艦の場合、自国の領土を奪い返す役割よりも、台湾や南シナ海周辺、あるいは尖閣諸島への侵攻を想定しているのは明らかです。

 

 中でも開発中の最新型は、揚陸艦でありながら攻撃機用の無人機を発進させるための「カタパルト」を装備しているとの報道があります。

 世界では、揚陸艦やそれに類する艦艇を保有している国はいくつかあり、米軍などは短距離離陸垂直着陸機を揚陸艦で運用していますが、揚陸艦にカタパルトを装備している国はありません。

 仮にカタパルトを装備して固定翼機を運用できるようになれば、もはや揚陸艦などではなく「空母」と言っても差し支えありません。
 

 中国軍は、既に2隻の空母を就役させ、更に2隻の大型空母を建造中とされます。

 加えて、今回の強襲揚陸艦が次々に就役すれば、一気に事実上の空母の数が増えることになります。
 

 中国軍の兵器体系は、強襲揚陸艦や空母の保有など、防衛目的というよりは、攻撃・侵攻目的の性格を年々強めています。
 

 こうした中国の不透明な軍拡には、国際社会で協力して対処するとともに、日本も中国の侵攻に抗するだけの最低限の国防力を保持する必要があります。

 日本の政治家の方々には、国防が国民の平和と安全を守るための基本であると正しく認識して頂き、自主防衛力の強化を怠ってほしくはないと考えます。

 ※:https://www.sankei.com/world/news/210516/wor2105160010-n1.html