某局の人気番組の企画で、「なぜあなた(生き物)は眠る?」という質問を取り上げていました。
番組中では「飢え死にしないため」という答えがありました。
生き物、特に野生の生き物は、いつもでも十分に食料を得られるとは限らないので、睡眠によりエネルギーの消費を抑え死ぬことを防ぐという太古からの性質があり、その性質が私たちにも残っていると言うことのようです。
ただ、睡眠には他の理由もあると考えるべきではないでしょうか。
なぜならば、仮に飢え死にしないためだけだとすると、飽食の時代には「睡眠という性質」が退化してしまってもおかしくはありません。
しかし、睡眠という性質は先進国に居る現代の人間にも不可欠な性質です。
実際、人間は24時間一睡もしないというのはたいへんな苦痛ですし、1週間寝ないなどということはほとんど不可能です。
実は、睡眠には霊的に重要な意味があるのです。
人間の本質は心であり魂です。
人間は、あの世からこの世に生まれて、またあの世に帰ることを繰り返している霊的な存在です。
この世での生活を送る中でもあの世のことを完全に忘れないために、また霊的なエネルギーを補給するために、あの世と呼ばれる霊界に一時的に帰っているというのが睡眠の霊的な真実なのです。
睡眠中に懐かしい人と会う、場所が瞬時に移動する、天国の風景を観たり地獄体験をしたりと、脳の記憶とは言い難い鮮明さや生々しさを伴った不思議な経験を多くの人がしています。
それは、夢の中で霊界に帰っている証です。
科学的に証明ができないではないかと言う人もいるかもしれませんが、現代科学で証明できることがこの世界の全てではありませんし、近い将来、科学も霊界を含めた探究が始まるかもしれません。
あの世がないということを証明できた人はいませんし、あの世を信じる人が世界の多数派であることも事実です。
「人間には信仰の本能がある」と言われています。
霊的人生観を受け入れることで、真に人間の本質が解明されていきます。