4月
06

2021/04/06【行政サービスだけではない人の温もりの大切さ】

 『男の子は9歳から介護を始めた「幼き介護」の現実』というNHKの記事が話題になっています(※)。
 

 9歳から家族の介護を始め、生活の全てを介護に注ぐような生活を続け、介護の必要が無くなったときには、その子は38歳になっていたというものです。

 家族を助けたい一心で介護を続ける姿に、胸を締め付けられる思いがしました。
 

 最近、いわゆる「ヤングケアラー」の存在が認知されるようになりました。

 これに対して、「周囲の人が気付いてあげられたら」、「行政がもっと支援すべきだ」等、様々な声が上がっているようです。
 

 こうしたケースは、周囲との繋がりが薄い上に、行政が支援を行っていたものの既存の制度内での画一的な支援では限界があったようです。

 確かに、行政の支援をもっと手厚くすべきとの考え方があることは理解できますが、そこには限界があります。

 コロナ禍の今はなおさらですが、ともすると人と人との繋がりが薄くなる風潮がある現代です。

 だからこそ、周囲の人たちや家族同士の繋がりをもっと深めることも大切なことです。

 昭和の時代に見られた家族の絆や近所付き合いの深さといった「人の温もり」の大切さも改めて見直してはいかがでしょうか。

 『人の温もりの経済学 ―アフターコロナのあるべき姿―』(幸福の科学出版)はお勧めです。

 ※:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210205/k10012850851000.html