3月
18

2021/03/18【人道や倫理に反する行為がなぜ行われるのか】

 スポーツの世界にはルールや規則・規定があります。

 それらを守っているからこそ、公正、公平な競技が成り立つからです。
 

 例えば、ドーピングはルール違反です。

 薬物により、筋肉を増強したり持久力を高めたりして勝利しても尊敬に値しませんし、その選手自身の健康にも悪影響があります。
 

 一方で、軍事の世界ではこうしたルールが明確ではありません。

 戦争は総力戦なので、ある意味で「勝者が正義」という考えがあるからです。
 

 ただ、その軍事の世界にも、人道や倫理といった観点から、事実上のルールやレギュレーションがあります。

 例えば、核兵器や生物化学兵器あるいは対人地雷にはその使用を制限する国際的な枠組みがありますし、そうした枠組みに与しない国であっても、人体実験のように自国の兵士を犠牲にするような行為は極力避けるものです。

 しかし、共産党政権下の中国は違います。

 自国兵士に対し、ドーピングを施して肉体改造を行ったり、兵士として利用するクローン人間の育成をしたりと、人道や倫理に反する行為が安易に行われています。
 

 歴史上でも、中国共産党の軍は、地雷原を突破するために自軍の兵士をあえて犠牲にする行為を厭わないことが知られています。

 こうしたことが躊躇なく行われている背景は、唯物論・無神論であるがゆえに宗教を否定し、人間が神の子であるという人権の根本思想が全くないからです。

 宗教は人間がなぜ尊いのかを説いていますが、唯物的な考えのもとでは、人間はいくらでも取って代わることのできる存在に過ぎません。

 つまり、宗教を否定する政治体制は、最終的に国民を幸福にすることはできません。

 これは、中国をとりまく国際社会においても、「人権問題と経済は別」と称して中国との経済関係を維持することを優先していては、結局は、中国の人権違反を助長するとともに、軍事的な脅威を拡大し悪による支配を促すことになります。