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2020/12/03【民主化しなれば中国との経済関係の縮小を】

 香港の民主活動家の周庭さんらに禁錮刑が言い渡されました。

 香港が、政府を批判すると収監されるという民主主義とはかけ離れた体制になったことを示す象徴的な出来事です。
 

 中国政府は一国二制度を50年間維持すると約束しておきながら、20年余りであっさりと反故にしてしまいました。

 中国共産党は、このように平気で嘘をつく政府であるということです。
 

 折しも中国は、輸出規制を強化する「輸出管理法」を施行しました。

 しかし、法律の詳細は公表されておらず、日本などの中国と取引のある企業は情報収集に追われています。

 これに対し中国政府は開放性と透明性の確保を約束していますが、そもそも同法はトランプ政権への対抗としての意味合いから導入されたものですから、いつ政治的な意図を持って恣意的に運用されてもおかしくない法律です。
 

 厳しい経済情勢が続く中で、世界が中国経済に依存したくなる誘惑は分からないでもありませんが、経済的な利益を追求する目的だけで中国とビジネスを行うことを、見直すべき時に来ているのではないでしょうか。
 

 経済的利潤の追求のために中国を利用すべきという、一見プラグマティックな考えもあるとは思いますが、実際は覇権拡大のために中国に利用されているという事実を知らなければなりません。
 

 ですから、世界の民主主義国家は、一致団結し「民主化をしなければ中国との経済関係を縮小する」という厳しい姿勢で臨むべきと考えます。