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2020/11/05【“勝ち馬に乗る”という選挙報道のあり方について】

 米大統領選は大接戦となりました。

 投票日直前、反トランプの主要マスコミでは、「支持率でバイデン候補が依然大きくリードしている」、「ラストベルトの州や激戦州で軒並みバイデン氏が優勢」、「トランプ大統領の追い上げの勢いがみられない」などと、あたかもバイデン氏が大差で当選が確定したかのような報道が目立ちました。

 しかし、開票情勢を見ればこれらの報道は明らかに間違っていたことが分かります。

 選挙では「勝ち馬に乗る」という言葉があります。どの候補者に投票するか迷っている有権者が、自らの票が死票にならないように、報道などで優勢が伝えられる候補者に投票するというものです。

 まさに今回、反トランプのマスコミは、有権者に対し勝ち馬に乗るように誘導したように見えます。

 なぜ事前の報道と有権者の実際の投票行動が異なっているのか、そうしたマスコミには納得のいく説明をする責任があるのではないでしょうか。

 さもなければ、民主主義を担保するはずのマスコミが機能を十分に果たしていないということになります。
 

 また、日本の選挙報道にも同様の傾向があることに危惧を感じるのは私だけではないはずです。