欧米でコロナウィルスの患者数が増加傾向にあります。
米国では、「トランプ大統領が感染を軽視しているために感染が拡大している」との指摘がありますが、欧州では国を挙げてマスクの着用推進や外出制限を行っている国でも感染が再拡大する傾向があることから、感染拡大が国の指導者の姿勢だけが原因ではないことは明らかです。
特にベルギーでは感染者が急増し、人口当たりの死者数が欧州で最も高くなっているとのことです。
そのベルギーでは、既存の携帯通信の設備がほぼ中国製であることから、NATO本部が所在する国として安全保障上相応しくないと米国から指摘を受けていました。
その後、ベルギーは次世代携帯通信網5Gの整備で中国製以外の機器の導入を決めた経緯があり、事実上の中国排除との見方もあります。
また、NATO本部があるブリュッセルを舞台に中国のスパイが暗躍しているとの指摘は予てからありましたが、今年に入ってベルギーの情報当局が中国によるスパイ活動を警告する一幕もありました。
今回の世界的なパンデミックでは、新型コロナウィルスを「中国ウィルス」と呼ぶことがあることからも分かる通り、感染拡大に中国が関与しているという強い疑念が残ったままです。
ベルギーと中国のギクシャクした状態とベルギーでの感染拡大に、何か関係があるのか注視する必要があるかもしれません。