自衛隊が電子戦部隊を新設するとのことです。
一口に「電子戦」と言っても、その内容は多岐に渡りますが、自衛隊では既に各部隊で電子戦への対応を行ってきました。
そこで今回新設されるのは、新たな電子戦領域を含めた専門の部隊で、主に増大する中国軍への対処が目的と見られています。
新たな戦闘領域である「宇宙」と並んで、「電子戦」は現代の戦闘では戦況を決定的に左右する要素の一つですから、素早く組織を編成することが日本の安全を守る上では重要です。
一方で、政府は「デジタル庁」の新設を目指しています。
現時点で詳細は不明ですが、国民が社会生活を営む上であらゆるものがデジタル化される流れの中で、効率的なデータベースを構築することや、生活の安全性を向上させる観点からも、行政が“時代”に即した措置を行うことは重要です。
但し、省庁の増設は「大きな政府」への流れであり、「無駄の温床」にもなりかねません。
省庁を新設することは、その省庁の本来の目的の他に付帯業務が増えるのは自明の理です。
本当に独立した省庁が必要なのか、それとも時代にそぐわない省庁を統廃合する必要はないのか、よく考えるべきではないでしょうか。