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2020/09/14【内モンゴルでの中共の弾圧】

 中国共産党(中共)による内モンゴル自治区での中国語(漢語)教育の強制を批判する在日モンゴル人らの抗議活動を産経新聞が伝えています。
 

 中国が事実上の侵略を行ったのは、チベットやウイグルだけではありません。

 
 内モンゴルは、1911年に現在のモンゴル国と共に独立を宣言しましたが、大国の利害に翻弄され1947年に中共が自治区として編入しました。

 それ以降、中国は内モンゴルへの圧政を強め、1960年代から70年代にかけて自治を求めるモンゴル人を大量に粛清しました。

 逮捕者は35万人以上、死亡した人は3万人とも、10万人とも推定されるこの出来事は、「内モンゴル人民党粛清事件」と言われています。

 この事件は、モンゴルの人々にとって、天安門事件に匹敵する大弾圧と言えます。

 中共は、チベットやウイグルでも、弾圧の一環としてチベット語やウイグル語での教育を禁じてきましたが、更に内モンゴルでも民族のアイデンティティを失わせる政策を強化しています。

 日本を含む国際社会は、香港や台湾の問題ももちろん、チベットやウイグルだけでなく、内モンゴルでの中共による締め付けをやめさせるよう強く訴える必要があります。